施工方法・年間プログラム(FCC Moth Fly System)
コバエの駆除方法には、成虫対策と幼虫対策があります。
まず初回は成虫対策を実施します。捕獲・殺虫剤による処置をし、飛来している成虫の駆除をします。
その後、コバエの発生しない状況を維持する為に継続して幼虫対策を実施します。
コバエの発生源は浄化槽や排水溝、排水施設の汚泥、水気の残った箇所になります。
環境改善と併行して年間を通してコバエのいない環境を確実に構築します。
1.成虫対策
①調理場など
・殺虫剤の中でも駆除効果が高く、安全で環境に優しいと言われているエトフェンプロックス乳剤を局所的に散布します。
・成虫の活動が目立つ壁面の床から30cm~50cmに限定して、残効性の高いマイクロカプセル剤(MC剤)を残留噴霧します。
※MC剤:噴霧した場所を害虫が通貨するとカプセルが割れ、効果を発揮する薬剤。
②客席スペース
・殺虫剤で一番安全で環境に優しいと言われているエトフェンプロックス乳剤を局所的に散布します。
・30cm~50cmの位置に成虫を捕殺するFCCムシポン(捕虫器)をレンタルにて1週間設置いたします。
③浄化槽内
・少量のフェニトロチオン乳剤を自動噴霧で広域に噴霧します。
・マンホールの蓋に樹脂蒸散剤を設置します。
幼虫対策
FCC Moth Fly Systemは幼虫対策に重点をおき、成虫になる前に未然に防ぐ防除システムを採用します。 その為、コバエの幼虫が生息しやすい側溝の壁面、側溝の蓋裏、排水溝のヌメリ、ドレンパンの底などに付着したスカム(汚泥)の管理をします。
①調理場など
・環境負荷が最も少なく、人体に対して安全性の高いIGR剤(成長抑制ホルモン剤)を排水溝壁面、排水溝カバー裏、水溜り、グリーストラップに散布します。
※IGR剤とは…コバエの変態を阻害して成虫になるのを防ぐ効果がある薬剤です。神経独として作用する殺虫剤とは異なり、哺乳動物、魚などに対しては毒性が低く、安全性を考慮しております。
②浄化槽内
・環境負荷が最も少ないIGR剤(成長ホルモン剤)を浄化槽内の壁面に広く届く様に、高密度噴霧器を用いて噴霧します。
環境改善提案
コバエが繁殖しない環境を維持する為のご提案をさせて頂きます。
①浄化槽内の定期バキュームの提案
②調理場・施設の清掃方法
1)グリーストラップの清掃
2)排水溝の清掃
3)什器下のゴミやスカムの除去
4)什器の清掃
5)ゴミ箱の清掃
③上記清掃後の熱湯処理
④食材の保管方法のご提案
⑤ゴミの保管方法
⑥異臭防止の方法
⑦侵入路対策
年間プログラム
※まず上記の図表をご確認下さい。成虫の寿命はおよそ1週間です。永続してコバエのいない環境を維持する為には、初回に成虫対策をした後は、幼虫対策の継続が必要になります。
※施工は年6回が基本になります。第1ピークの3月・4月、第2ピーク(大ピーク)の6月・7月、第3ピークの9月・11月に実施します。
年間6回(3月、4月、6月、7月、9月、11月)の防除施工
更新
繁殖力の強いコバエがいない状況を常に保ち快適な環境を創造するためには、市販の粘着剤を用いたその場しのぎの駆除ではなく、定期的なプロの対策が必要です。
2年目以降も弊社で定期的な駆除を行うことで、永続的にコバエのいない環境を維持させて頂きます。